沖縄県は台風対策として、こう案内しています。

最低2、3日分の食料や飲料水を必ず用意しておき、台風接近中に買いに行くことのないようにしましょう

那覇市も同じく、最低2〜3日分の食料・飲料水を挙げています。 つまり買い出しは「台風が来る前に終わっているべき作業」です。 ここを外すと、暴風のなかで買い物に出るという最も危険な選択をすることになります。

いつ行くか

進路予報で沖縄が影響範囲に入った時点が目安です。暴風域に入る予報が出てからでは遅く、 その前日には店頭の品薄が始まります。

具体的には、次の順で考えると迷いません。

  1. 暴風域に入る予報が出る前 — この時点で行ければ、普通に買い物ができます
  2. 遅くとも、風が強くなり始める前日の日中まで — 夜間や当日朝は避けます
  3. 風が強くなってからは行かない — 買い物より、家にいることのほうが優先です

台風の進路や暴風域に入るタイミングは刻々と変わります。判断は必ず 気象庁の最新情報で行ってください。このサイトでは扱いません。

台風が過ぎたあとも、すぐには戻らない

見落とされがちですが、台風が去った日に店頭が元通りになるとは限りません。 船や便が止まっていた分、商品の入荷が遅れることがあります。停電が続けば店自体が開きません。

「台風が過ぎるまでの分」ではなく、「過ぎたあと数日を含めた分」として考えてください。 離島にお住まいなら、この余裕はさらに多めに見ておく必要があります。

何をどれだけ買うか

水 ── 数字がはっきりしている唯一のもの

沖縄県は飲料水について、1人1日3リットル・3日分を目安として挙げています。 大規模災害時には1週間分が望ましいとされています。

4人家族なら3日分で36リットル。2リットルのペットボトルで18本です。 毎回買い足すには重すぎる量なので、常備しておいて減った分を足すのが現実的です。

飲み水とは別に、生活用水も要ります。県は 「お風呂の水をいつも張っておく」「日頃から、水道水を入れたポリタンクを用意する」 ことを勧めています。浴槽の水はトイレを流すのに使えます。台風の接近が見えた時点で張ってください。

食料 ── 「火も電気も使わずに食べられるもの」を必ず混ぜる

沖縄県は常食3日分として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなどを例示しています。

ここで大事なのは配分です。停電すれば電子レンジも炊飯器も使えません。 カセットコンロがあっても、暑いなかで火を使いたくない日もあります。 そのまま食べられるものを一定量入れておくと、実際に困りません。

買い物かごの中身を、こう分けて考えてください。

  • そのまま食べられるもの — パン、ビスケット、チョコ、缶詰、ゼリー飲料、果物
  • 水かお湯だけで食べられるもの — アルファ米、カップ麺、レトルト(湯せん)
  • 普段の食事の延長 — 停電が短ければ、冷蔵庫の中身から先に食べます

冷蔵・冷凍品を買い込みすぎると、停電したときにまとめて傷みます。 台風前の買い出しは、常温で置けるものを中心にするのが安全です。

食料・水以外で、台風前に品薄になりやすいもの

那覇市・沖縄県が備えとして挙げているもののうち、台風前に売り切れやすいのは次の類です。 食料と一緒に、早い段階で確保しておいてください。

  • 電池(懐中電灯・携帯ラジオ用の予備電池)
  • 懐中電灯、電池式ラジオ
  • 携帯電話の充電器・モバイルバッテリー
  • カセットコンロのガスボンベ
  • 養生テープ・布テープ(窓の対策用。窓とベランダの記事参照)
  • 軍手、ゴミ袋

買い足しを「イベント」にしない

3日分を台風のたびに買い揃えるのは大変で、結局やらなくなります。 普段から少し多めに置いて、使った分だけ買い足すようにしておくと、 台風が近づいたときに買い足すのは生鮮品と不足分だけで済みます。

水と電池だけでも常備しておくと、台風のたびの買い出しがかなり軽くなります。

この記事で扱っていないこと

台風がいつ沖縄に接近するか、いつ暴風域に入るかは、このサイトでは扱いません。 必ず気象庁など公式の最新情報で確認してください。 避難の判断は、お住まいの市町村が出す避難情報に従ってください。

停電そのものへの備えは台風の停電にどう備えるか、 窓とベランダの対策は窓とベランダを、風が強くなる前ににまとめています。